〜京葉学舎からのメッセージ 2007〜
とっても恐ろしい「ごまかし勉強」システム
さらに問題なのは、成績上位にいる生徒の学力が本当の意味での学力でないという事実です。何故そうなったかを私たちは以前から強く訴えてきましたが、いま学力低下問題が声高に叫ばれているのを機に、再度考えてみようと思います。
高得点のからくり
中学校では、定期テストが4回行われます(前期・後期の2学期制)。問題はその定期テストにあります。先ずは範囲表が配られます。その範囲を集中的かつ確実に勉強していれば90点台がとれます。しかし、実際はその狭い範囲がさらに出題されそうな箇所を暗示したプリント(授業中使用した4〜5枚)やここから出題すると宣言された漢字プリントなどによってさらに範囲が狭められているのです。このような範囲限定、ヒント多数の問題では、真面目で要領の良い生徒は高得点を取ることができます。
学力低下助長システム
もちろん、高得点を取る生徒のそれだけの努力は評価できます。問題はこれから先です。このような学校の甘さをさらに塾で業者の教科書準拠教材をやらせて、これでもかこれでもかと至れり尽くせりの上塗りをし、そうして子供が高い点をとったことに親も安心しているという「ごまかし勉強」サイクル→学力低下助長システムができあがっているのです。このことは、高校へ行っても変わりません。一流大学入試も定期テストの結果だけで推薦入学できるのです。このようにして、学校→塾・予備校→教材業者→家庭というサイクルができあがっているのです。これが学力低下の重要な一因となっていることは間違いありません。
なお、次の本をぜひお読みください。藤澤伸介著『ごまかし勉強』上・下:新曜社刊
< 「学力」ってなんだろう??? | 「学力」をめぐって大変化がおきている!!! >
